看護師はコミュニケーション能力が必要とされます。患者から必要な情報をどれだけ引き出せるかは、看護師のコミュニケーション能力にかかっています。
体調が悪くて病院に行くと、問診票を渡され記入します。記入した内容を元に、現在の病状、今までの病歴、現在服用の薬の有無、アレルギーの有無、副作用の有無などを看護師が患者に確認します。
この問診が実はとても大切なものなのです。この看護師の仕事内容から患者の状態、処方できる薬や治療法といったことにかかってきます。
また現状では症状が出ていない、隠れた病気についても予測することが出来るのです。
普段他に通っている病院や診療科があるか、また服用している薬があるかといったことも必要な情報です。また家族の既往歴も大事な情報です。
特に服用の薬で副作用が出そうな既往歴を家族が持っていると、その患者にもその病状が出てくる可能性があります。
家族であれば遺伝子が似通っているので、かかる病気なども同じ物が多いそうです。
患者にはどの情報が必要なもので、どの情報が不要なものかの判断が出来ません。
何でも話してくれる患者なら助かるのですが、病気によっては話したくないと考える患者もいますから、上手く誘導できるような聞き方、また答えやすい聞き方を学ばなくてはいけません。
医師から患者の病名を聞いていても、初めて患者との問診をする時は患者の口から病名を聞くようにしましょう。
病気によっては医師が患者に、別の病名を伝えている場合があるのです。
例としてはガン告知を望まない患者の場合、糖尿病や胃潰瘍といった別の病名を患者に伝えて、ガンの治療をしている場合があるからです。患者とのコミュニケーションは経験を積むしかありませんので、自分なりの方法や流れを作るようにしましょう。