第三者から見える仕事内容と、実際に仕事に携わっている人が知っている仕事内容とでは大きな開きがあることが多々あります。
看護師の仕事もその1つといえるかもしれません。
なんとなく「大変そう」とは思いますが、実際にどれぐらい大変で責任の重い仕事であるかというと、一般の人には分からないものです。
特に病気などで病院を訪れる患者は、自分の体調が最優先ですから他の人への思いやりや、優しくするゆとりのない人が多いものです。
救急や夜間救急を訪れる患者の多くは、誰よりも先に自分や自分の家族を診察して欲しいと考えていますし、治療や処置を願っています。
普段から自分勝手な人だという訳ではありません。
病気や怪我の時は他者を思いやる「ゆとり」がなくなるのでしょう。もちろん、中にはゆとりがあっても自分勝手な人もいますが普段温厚な人でも急病や怪我の時には変わってしまうこともあるようです。
具合の悪い状態ですから、つい看護師などに対しても酷い言葉を投げつけたり、行動をする人もいますがまともに受け止めず、流さなくてはいけないこともあるようです。
これは看護師の個性にもよりますので、難しく感じる人もいれば出来る人もいると思います。
ただ理解しておかなくてはいけないことととして、痛みに耐えている患者には「余裕がない」と知って理解しておくことです。
これだけでも対応の仕方に違いが出てくるものです。
自分が経験していないことを理解するのは難しいことではありますが、人間には想像力といった能力がありますのでたくさんの人に触れて、たくさんの体験談を聞いたり知ることで他の人の立場になった考え方や感じ方を知ることが出来ますので、他の人から経験を得るような方法も考えてみましょう。